爆走★love boy2

樹先輩は私の手首を痛いほどにつかんでいる。


「あいつに会ったことだけじゃねぇよ。なんか隠してんだろうが」


低い声で言われても、私はなにも答えられない。


ナナミや茜ちゃん、それにユリナさんのことまで全部バレちゃうから……。


黙り込んでいると、樹先輩が私の体を壁に押し付けてきた。


いつかと同じ、あの感覚がよみがえってくる。


でも、私はグッと口を閉じたまま、先輩を見た。