やっと席へ戻ったときには、もう2人分の天津飯が運ばれていた。



モクモクと湯気を上げる天津飯を見ていると、グーッとお腹が悲鳴をあげる。



どうやら、今更ながらお腹がすいてきたみたいだ。



デートの定番コースを回っていたから《空腹》という二文字をちゃんと感じる前にここにきてしまっていたみたいだ。



「お腹へったぁ」



私は今度こそ心からそう言って、ご飯にかぶりついたのであった。