爆走★love boy2

涙はごく当り前に流れ出していたようで、それで先輩が『無理すんな』と言ったようだ。



たぶん……。



うれし泣き。



それ以外に考えられなかったから。



涙を拭いてくれた先輩へ向けてニッコリとほほ笑み、私は「じゃぁ、また明日」と言って、タッと地面を蹴った。




幸せな気分で満たされたまま先輩を振り返り、大きく手を振ったのだった。