手洗い場の鏡の前に立って、私はため息を吐きだした。



あぁ、最悪。



樹先輩に余計な心配をさせてしまった。



つい口をついて出てしまったナナミたちのことに、私は下唇をかんだ。


先輩、絶対おかしいって思ったよね。



先輩と私とナナミの3人でランチを食べる仲だったのに、


急に先輩を除け者にして女の子だけで食べるようになった。



そして私からの突然の誘いに、先輩には言えない悩み。