クラス中が驚いたみたい。 「高崎の名前って遼だったの?」 「てか、なんで先輩が、高崎と知り合いなわけ??」 ぶつぶつと声が聞こえる中、遼くんはバッと立ち上がった。 一気にシンとする教室。 遼くんはそのまま静かにあたしの元へやってくる。 ??? 「ちょっと来てください。」 そう言ってあたしの手をひいた。 どきん・・・ って、なにさっきの。 遼くんの大きな手とさっきの真剣な表情にあたしはまたドキドキした。