俺の前にいる馬鹿がまたでかい声で 「三浦先輩!」とか言うから、 クラス中の注目の的じゃんか: 「三浦先輩? なんで、おまえらが先輩の話なんかしてんの?」 クラスでもちょっとモテてる系(いわゆる勝ち組) の大橋が寄ってくる。 大橋のお供5人くらいも。 「おまえら、いつもゲームの話しかしねぇじゃん!?」 もう、俺らがそっち系なのは、知れ渡ってるからいいけど、 けっこうグサッとくる、その一言。 俺たちは、しばらくなにも言えずうつむいていた。