そんなとき・・・・

タイミングよく、遼くんを見つけてしまった。



「あ・・・。」

「え?どうしたの?」

「ううん!!なんでもない。」


危ない、危ない。



遼くんも、気づいたきたいだけど、そのまま通り過ぎていった。


「あの男の子、だれ?」

「え・・・なんで?」

「だって、見てたから。」


え、うそ。



あたし、無意識のうちに見てたの!?


「み、見てないよ~。

しかも、知らないし。あの仔のこと。」


「そう?

あたしの勘違いかな?

教室いこっか。」


首をかしげながら歩き始める麗につづいた。