「…あ」 キーン、コーン…――――― 駅から出ると少し遠くの方からチャイムの音が聞こえてきた。 確かに駅を出てみると制服を着た人の姿は少ない。 しかも急いでいる。 完璧遅刻だ。 あたしは時計を見てみる。 どうやらあたし時計は壊れてしまっているようだ。 携帯の時計を見ると30分程違う。 (ま、別にいっか) と、気楽に考えて学校までの5分弱の道へ歩を出し始めた。