顔立ちも整っていて、顔のパーツも文句のつけどころがないぐらいに揃っていた。


まるでお伽話に出てくる王子様。




上級生らしい低めの声が、あたしの胸の中に落ち着きと共に落ちていった。



なんだか、不思議な、感覚…。



この空間にいるだけで落ち着く。





彼のサラサラな金髪が、あたしの長く伸びた漆黒のツインテールが、風を透き通す。


その風は桜をも透き通してきたのか、なんだかあたしには桃色に感じた。






春の気温のせいか。


頬が、温かい。熱い。


胸の鼓動が速度を増す。