あの悲劇から二年後

俺と七海と佐奈と夏樹と翔太は二つの墓を訪れる事にした

皆変わり果てた姿をしていた

姿ではないけど皆同じ表情をしていた

生きる希望を失ったような表情だ

まぁ七海に関しては姿も変わってるが

実はあの時足がやられていた

だから今は車椅子の姿

俺はコイツをずっと支えていってやる

絶対に

まず一つ目の墓優花の墓に訪れた

「俺らも一緒にお前を傷つけたんだ。謝って済むわけねぇけどごめんな…」

翔太が花束を添えながら呟いた

そして次の墓…可奈の墓を訪れた

可奈はやはり死刑となった

「俺が追放しなければお前は死ななかったんだよな。俺のせいだ…ごめんな」
そう言って翔太は花束を添えた

翔太はあの時以来精神が不安になってしまった

一度自殺を試みた事もあった

それは許される訳ない

この罪は死ぬまで俺達が背負うべき罪であるから
俺達はどんなに辛くても死なないと皆で決めた

それが俺達なりの償いだ
〜完〜