僕が卒業する理由




勉強を頑張ったわけでもない。部活を頑張ったわけでもない。恋愛を楽しんだわけでもない。
誰かと笑いあったわけでもない。喧嘩したわけでもない。むちゃくちゃに泣いたわけでもない。誰かの肩を優しく叩いたわけでもない。


目指すものがあったわけでもない。


何かを伝えたいわけでもない。


どうなりたかったのかもわからない。




無。それが僕の思い出を飾る。



ただ、ただ・・・

数年後、苦笑いでもしながら、思い出せるもの。そういったものを、誰かと、自分とで創り出したかったのだと思う。