生徒がチラホラと教室に入ってくる。 涼の心臓はドクドクとなる。 何も耳に入らない。 なんで裕也くんが知ってるの・・・・? 「・・・」 裕也くんがいきなり立ち上がる。 「先生、涼さん具合悪そうなんで保健室連れてきます」 「あぁ」 先生・・・・! 先生を見ようとしたけど裕也くんが立ちはだかる。 涼の腕を掴むと歩きだす。 やだ。 離して・・・・。 先生・・・・。 廊下では一言も話さない。 涼はずっと下を向いていた。 保健室にはいると裕也くんは保健室の鍵を閉めた。 「裕・・・也くん・・・?」