「彼女は真琴が潤君を横取りしようとしてるって・・・最近周りの子に言い触らしてるみたいでね。
私が真琴と仲良くしてるからって友達が気にして教えてくれたの」
「ほお〜」
「宮本さんF組だし、須藤さんの事もあったから少し気になって。お節介かもしれないけど、やっぱり真琴の事が心配だから」
「なるほど、なるほど」
「ごめんね、真琴。嫌な思いさせちゃって。でも一応頭に入れておいて欲しいの」
「うん、分かった。弥生ありがとね」
キーンコーンと本鈴が鳴ったので、2人でクラスに戻ろうとトイレを出た。
弥生も私にどう声を掛けていいのか分からないらしくて無言だったのが・・・私はとっても有難かった。
なぜなら・・・めちゃくちゃ怒っていたから!!
弥生の手前、顔に出しちゃだめだと思ってたから、さりげなく弥生の後ろを歩くようにしたんだけど
ちょっと!宮本さん!あんた私に喧嘩売るなら直接来なさいよ!
コソコソ周りに言い触らすって、ちょっと卑怯じゃないの!
だいたい、潤を横取りなんてありえないっつーの!!

