その時はまだ潤とは付き合ってなかったらしいんだけど、すでに片思いしていた彼女は、潤へ猛アピールをした。
「正直、私は潤君が宮本さんと付き合い始めたって聞いてびっくりしたの」
「え?何で?」
「ん〜これは私の偏見かもしれないんだけど・・・潤君とタイプがま逆なのね」
潤はどちらかといえばクラスで人望もあるし実際クラスを引っ張るリーダー格。
彼女はどちらかと言えば大人しく、クラスでもあまり存在感がなく、数人の親しい友達としか過ごさないような感じの子らしい。
「たぶん、3年になる少し前に付き合い始めたらしいんだけど、ほら、今のクラスになってから、潤君と真琴は仲がいいでしょ?」
「う〜ん。悪くはないかな?」
「私達は2人がすごく馬が合って楽しそうに見えるんだけど・・・」
「見えるけど?」
「あ〜あのね、宮本さんはそう思ってないらしくって」
やっぱり言いづらいのか本題になかなか入らない弥生に
「ちゃんと話して。弥生の言う事ならちゃんと受け止めるしさ」
ニッコリと笑って話を促すと、弥生は決心したように私の眼を見て