「何って・・・なんで野々宮君に直接『ノノちゃん』なの?」



あっ、そっか。



「あはは。ノノちゃんの事はご飯食べながら話すから」



興味津々の3人を連れて、教室を後にした。





ご飯を食べながら、夏期講習で潤とノノちゃんと仲良くなった話をした私。


もちろん春香の事は内緒で。



「なんか野々宮君が『ノノちゃん』ってあだ名を笑って呼んでいいって言ったのが想像つかない」


菜々美は話してる最中止まっていたフォークを再び動かしていて



「真琴なら野々宮君をノノちゃんって言っても違和感ないね」


穏やかな笑みを湛えながら弥生はコーヒーを飲んでいて



「私達も呼んでいいのかなぁ?」


真美子は羨ましい!と連呼しながらサラダにフォークを突き刺していた。



「ノノちゃんに直接聞いてみれば?」


私だって直接話したんだし、と言えば菜々美と真美子は「無理!無理!」首を横に振っていて



「そうだね、私もノノちゃんでいいか聞いてみようかな」



弥生はのほほんと私に同調していた。



やっぱり弥生ってある意味男前だ。