「そうそう真琴。こいつが橋本 潤<ハシモト ジュン>。潤は真琴の事知ってるからいいよね」



そう言ってニコニコしてる春香に私は目を瞠って、橋本君は頷いて。



「同じクラスだから、真琴も知り合いがいると心強いと思ってさ」



「え?同じクラス?誰と?」



「真琴と潤。真琴、B組ってあんまり知り合いいないでしょ?だから潤を紹介しようと思ってね」


あんたは人見知りだからと言ってくれた春香に私は感動していた!



なんか『心友』っぽくない?



「佐藤さんだよね。春香から話は聞いてるよ。1年間よろしくな」



ニッコリ笑ってくれた笑顔に


胸キュン・・・しないのはなぜなんだ?



やっぱり、恋する乙女からは遠いんだろうな・・・私。



「真琴。潤っていい奴だから仲良くしてあげてね」



いえいえ!こちらこそよろしくです!



そんな軽いノリは初対面の人に見せる事ができなくて



「よろしく」



律義に頭を下げていたんだ、私。