隊長の潤の指令を忠実に実行しようと犬のように尾っぽを振っていた。


ワン!



結局、夏期講習は残りわずかなので2学期が始まったら実行すると言う事でいくつかの案を検討する。



ある程度話がまとまった私達は



「じゃあ学校でだね」


「真琴、うまいこと動けよ」


「まかせといて!」



そんなやり取りをしていたんだけど・・・



そういえば・・・と思った私はやっぱり懲りずに思った事を言ったわけで。



「潤って彼女いるの?」



そうなんだ。


今までノリがよくって会話してたけど、潤とも恋バナなんてものはした事がなくて。


あんまり気にしてなかったんだけど、今回の講習会で潤も他の女の子から見ると魅力的だったんだという事実を知った私。



「いるよ」



潤があっさり返事したもんだから、私は目を見開いて潤の顔をまじまじと見ていた。



「真琴は・・・いなさそうだよな」


「わっ悪かったわね!」


「いや、悪くないよ全然」


「じゃあほっといてよ」