「じゃあ聞いてもいい?」


「うえ?う・・・うん、どうぞ」



春香からの許可をもらった私は、ここ何日か考えていた事を思いきって言ってみた。



「春香って・・・ノノちゃんの事好き?」



私の質問に・・・



春香は顔を俯かせたけど、みるみる真っ赤になっていって・・・


うわっ可愛い!



初めて見た表情に私の質問は間違ってなかったんだと分かった。


と同時に、春香の可愛い顔に見とれていて



「やっぱり真琴には言いたくなかったのよ」



少し睨んでいる春香の顔に私は首を傾げた。



なんで?



春香が何も言わずキャラメル・ラテを飲み始めたので、どうしていいのか分からず、私もコーヒーに口を付けると



「ごめんね」



少しだけ赤みが引いた顔は、少し困った顔になっていて



「なんでごめんね?」



またまた思った事を口に出していた。


「最初に光君を見たの、入学式だったのね」


ポツリポツリと春香は話し始めた。


入学式で隣のクラスの列に並んでいた彼に春香は一目惚した。


だけど、周りの子達も同じように目を奪われていて。