女の嫉妬は恐ろしい。


自分を棚に上げてるのは分かってるんだけど、やっぱりね。



受験が終わるまでお世話になる予備校で波風は立たせたくないと思うのはやっぱり自然なわけで。



「はっ、春香!早く行こう」


横に居た春香の手を引っ張ってコンビニに向かおうと足を速めた。


けど・・・



「なんで着いてくんのよ!」


「だって俺らもコンビニ行くし?」


「だったらさ」



離れて歩いてよ!



心の叫びもむなしく、私達の後ろを歩く潤とノノちゃんは傍から見ると4人で行動しているみたいに見えて。


幼馴染の言動になんとかしてほしいと縋る想いで横に居る春香を見たんだけど・・・


なぜか少し俯いた顔が・・・嬉しそうだった。


嬉しそう?



「春香?」



やっぱりバカな私は声に出していて。



「バカ潤はほっといて早く行こう!」



さっきの嬉しそうな顔は勘違い?って思うぐらい瞬間的に表情を元に戻した春香は


潤とノノちゃんの存在が始めからないかのように歩いていた。



「???」



私は思わず首を傾げた。