必然的に潤の横にはノノちゃんがいる。



ノノちゃんは予備校でも『イケメンがいる!』とやっぱり有名になっていた。



違うクラスの女の子達が休み時間ごとにノノちゃんを見に来ていて


ノノちゃんと一緒に居る(?)私は嫉妬と全貌の眼差しに晒されている。



居心地が悪いんですけど!



潤は気にすることなく、休み時間になると私にちょっかいをかけてくるから話してるけど


私はノノちゃんとは話してないんだよ!



嫉妬が怖いから、潤を通して話す事はあってもノノちゃんに直接話しかけるなんて恐れ多くて。



夏期講習も1週間を過ぎる頃、休み時間ごとに疲労困憊する私は・・・


教室から逃亡していた。



逃げ込むって言ってもそんなに有名じゃない予備校だから同じクラスや学校の子が少なくて



「春香〜」



私は、春香の所へ逃げ込んでいた。



ごめん・・・迷惑かけてさ。



最初、泣きそうな顔をして教室へ掛け込んできた私を春香はびっくりして見てたけど


事情を話すとあははと笑って「休み時間になったらおいで」と嬉し泣きしそうなセリフを言ってくれて。