春香は眉間にしわを寄せて・・・


一言で愛をぶった切った。


何か胸がスッキリしたんですけど。



「一緒にいる子達って、猫かぶりで有名だよ確か。まぁ男って外見で騙されるんだなぁって思ってたんだけど

まさか愛が加担してるなんてさすがに考えなかったなぁ」


「なんかさ、愛と言い合ってる時に思ったんだけどさ」



溜め息をつく春香になら何となく自分の今の気持ちを分かってもらえるかな?



「あそこまで愛を追い詰めたのって・・・私が悪かったのかな?」



バカにしたり見下したりはしてなかったけど、愛はそう感じたんだし。


そう誤解されるような事をしてたのかな?なんて思ってたんだ。



「真琴が悪いんだったら私も一緒だよ。だけどクラスメートだったし、正直無下にできなかったじゃん」



そうなんだよね、やっぱり険悪になりたくなかったって思ってたし、頼られるのも少しはいいなと思ってたのも事実だし。



「だから私達は愛と1年間一緒に居てもダメだったんだよ」



気にすることないよと肩を優しく叩かれて、私は知らない間に零れそうになった涙を瞬きして乾かした。