春香からの申し出にもちろん首を縦に振って。


一緒に予備校へと向かった。



予備校は学校から私の自宅の最寄駅の間にあって、弥生といつも別れる乗り換え駅から徒歩10分。


春香や潤の家は学校から予備校と反対方向へ1駅。


私は通学定期の使える範囲で予備校を探してたから条件と進学率が思い通りである今の予備校に通っていた。



まぁ、先に春香が通い始めて授業が分かりやすいって聞いたから私も便乗したんだけど。



今は、予備校より弥生先生の方が分かりやすかったり?



電車のドア近くに立ちながら久しぶりの春香と近況報告を始めようとしたら



「そういえば愛と言い合ったんだって?」


「あれ?バレた?」


「バレるも何も中庭でド派手にやりあったんでしょ?うちのクラスでも何人か見てたみたいだよ、内容までは分からなかったみたいだけど」



何があったの?と目で訴えてくる春香に私は昨日の弥生の話・・・


弥生が武田君の事を好きってことだけ伏せて話した。



「あの子、マジ最低!」