「あんた、賭けか何か知らないけど、最低だよ」


「真琴に何が分かるって言うの?」


「あんたの事なんて分かるわけないじゃん!」


「そうだよね、分かるわけないよね。真琴はいつもそうだったじゃん!」


「は?」


「いっつも春香と2人で私の事バカにしてさ。今は一緒に笑える友達がいるから、あんた達と一緒に居た時より楽しいのよ」



「何・・・言ってんの?」


「いつも春香と2人で私の事笑ってたでしょ?見下してたでしょ?


1年間一緒に居ても真琴や春香と私の距離は全然縮まらなくて。なのにさ、井上さんは全然扱い違うじゃん。


私の事、見下して楽しかったの?笑ってたの?


今の友達は誰も私の事笑わないし見下さない。一緒に居て楽しいのよ!」



今まで溜めていたものを吐き出すように言う愛を見ながら私はなぜか冷静になれて。



「やっぱ、あんたバカじゃん」



まだ吐きだそうとしていた愛の言葉を遮った。



「一緒に居て楽しい友達?私があんたのことバカにしてた?はん!ふざけんじゃないわよ」


「何よ!バカにしてたじゃん!」