いつも冷静でポワンとした雰囲気だけど、自分をしっかりと持っていて。


言わなきゃいけない事はちゃんと言える私達4人の中では一番お姉さんっぽい弥生が


こんなに脆く泣き崩れているっていう現実に私はかなり動揺していてどうしていいのか全然わからなくて。



私も泣きそうだ・・・





沈黙が暫く続いていて、窓の外が少しオレンジ色になってきた頃



「ごめん真琴。もう大丈夫だから」



泣いて目が腫れていたけど、表情はいつものように穏やかになっていて、私は少しだけホッとした。


だけど、原因が分からないのがやっぱり気になって。



「・・・あっあのさぁ、もし・・・辛かったら、話聞くよ?」



弥生の顔は穏やかだけど、瞳がすごく寂しそうに見えて


こういう時って、誰かに少しでも話したらちょっとは楽になれるんじゃないかなと考えて。


迷惑かもしれないけどと思いながら、やっぱり思った事を口にしていた。



「・・・聞いてもらっていい?」



一瞬考えるような顔をしたけど、やっぱり私の考えは間違ってなかったんだ。