私は、弥生と話が出来て良かったとスキップしながら階段に向かっていたんで、顔までは見てなかった。



むふふ。菜々美と真美子は明日驚くぞ〜



「楽しみだな〜」



ルルル〜と『作詞作曲:佐藤真琴』の出鱈目な歌を歌いながら校門にある時計を何気なく見上げて・・・



「うげっ!予備校遅れる!」



鞄を脇に抱えると、予備校へ向かって猛ダッシュした。


結局遅刻したんだけどね・・・トホホ。





「おはよう」


「おはよ〜」



翌日、教室に入った私は、皆と挨拶を交わしながら自分の席に鞄を置いて。



「おはよ〜弥生」


「あっ、おはよう!真琴」



早速弥生と挨拶を交わしていた。



周りの友達は皆、驚いた顔をしていて。


超優等生と落ちこぼれの組み合わせってやっぱり意外?


いつ仲良くなったの?っていうオーラを背中に感じながら



ウシシと心の中で笑っていた。


やっぱり性格悪いのかな?


先に来ていた真美子はハトが豆鉄砲をくらったような間抜けな顔をしてたけど


私が親指を立てると、パアッと笑顔になって私と弥生の所へやってきた。