あとは、同じクラス委員長の林君と仲がいいみたい。


彼と話してる時は、女の子達と居る時と違ってどこか自然な笑顔が見られるんだな。


でも・・・恋愛感情があるのか?ないのか?



付き合ってるって感じでは・・・なさそうだ。



林君も井上さんも成績はかなり優秀なようで、すべての教科担任のお気に入りなんだ。



す・・・凄すぎる!





「い〜なぁ勉強が得意って」


「何?どうしたの急に?」



いつものように菜々美と真美子と昼ごはんを食べながら井上さんを眺めていて、思っていた事が素直に口から出ていた。



「ん?私みたいな落ちこぼれからしたら勉強ができるって羨ましいと思ってさぁ」


「あ〜委員長?」


「えっ何?何?」



デザートのリンゴを食べていた私と紙パックのジュースを飲んでいた菜々美に真美子は「私だけ知らないの?」と訴えていた。



あんまりクラスで話したくなかった私は、食べ終わってから中庭に行こうと真美子に言ってからお弁当を片付けていると




「そうそう聞いた?」



真美子が同じようにお弁当を片付けながら話しかけてきた。