「じゃあ打ち上げのカラオケにでも繰り出しますか!」


「おっ?ノノちゃんも潤もボタンなくなったんだ?」



真美子と菜々美の言葉に2人は頷いたけど、春香はなぜか赤くなって俯いていて



「春香?」

「ボタンは全部春香に渡したから」



私の呼びかけとノノちゃんの言葉が重なった。





ボタンどころか学ランから鞄からすべてを剥ぎ取られそうな勢いを感じたノノちゃんは


全部彼女にあげるから誰にもあげられないと全員の申し出を断って、皆の前でボタンをすべてもぎ取り


携帯で春香を呼びだして目の前で手渡したらしい。





や・・・やっぱ男前だ!





一旦皆と離れて潤と2人で原っちへ報告をしに教科担当室へ向かった。



合格報告をすると、またまた涙を浮かべてくれて。



「よかったな」



そう言って笑ってくれた。



「あとは原口だけだな」



そう、あとは真美子の報告を残すのみで他のクラスメートは全員進学を決めていたんだ。



もしかして、うちのクラスってかなり優秀だったのか?