「あら〜」


「ダメじゃん」


「気付かれちゃったね」


「いいとこだったのに」


「惜しかったね」



そう言いながら皆がゾロゾロと教室へ照れくさそうに入ってきて。



「立ち聞きかよ?」


「集合時間になってたから」



ノノちゃんの言葉に黒板の上の時計を見ると14時を少し回っていて。



「やっと潤が動いたんだね」


弥生は私達を見て微笑んでいた。



「弥生?」



弥生の言葉にびっくりした潤は分かりやすいんだよねと笑顔で返されて



「だいたい、潤が真琴の事好きだって事、皆知ってたし」



真美子はカラカラ笑いながら紙パックのジュースを飲んでいて



「まぁ鈍感真琴相手にどうなるかって思ってたけど、まっ年明けぐらいから両想いだって分かったし」



菜々美は真美子からジュースを奪いながらウィンクしていて



「だから潤のいる教室に真琴を行かせたのは正解だったね」



春香は舌を出してごめんねと言っていて



「2人とも想いが通じ合って良かったな」



ノノちゃんは春香の横で笑っていて