一旦言葉を区切った潤はそのまま続けた。



「その他は今までと何も変わらないと思うんだ。大切に思うお前とバカ言い続けて居心地のいい隣に居るって事はさ」


「キス・・・ってエッチって」



ボボボとまた顔に血液が上がり、汗が出てきたけど潤は「男なんだからしょうがねぇだろ」と少し口を尖らせていて



「「プッ」」



目を見合わせると同時に噴き出しちゃって。





そうなんだ、私には潤とのこの距離が一番居心地が良くて。



そして彼女として大切にしてもらえるなんて考えたら、嬉しくて。



「潤の隣にいていいの?」


「格上げしてくれたらね」


「格上げって・・・潤は私にとって『心友』で『彼氏』だと嬉しいんだけど?」


「俺は1人2役やってOKなわけ?」


「出来るならね」


「サンキュ」



俺出来るから、と私を再び自分の胸に抱き寄せてくれた。



私は潤から想いを告げられて抱きしめられているのに全然平気で



それよりも腕の中の居心地の良さに目を瞑ると・・・






「「ん?」」



潤も気付いたみたいで私をガバッと引き離すと、「おい!」と入口に向かって大声で叫んだ。