私は潤との親友関係が壊れる事を恐れて言えなかったのに


潤はそれを乗り越えて伝えてくれたんだから!






私は潤からもらったボタンをギュッと握りしめ、目の前に居る潤から勇気をもらう。





「・・・き・・・潤が・・・好き」





目を瞑ってボタンを両手で握りしめたまま、自分の精一杯の気持ちをぶつけたんだ。



「私も潤と今の関係がなくなるのが怖くて。だけど潤みたいに言えなかった。潤とはこのまま親友として傍にいられればいいって思って。


だから潤の気持ちを聞いて、私このまま死んでもいいって思えて」



潤が思わず目を見開いたのに、わたしは構わず続けた。



「私も潤が好き。この気持ちに嘘は付けないから。だけど潤は私にとって『心友』で・・・」





だけど私の事を見て欲しいんだと・・・どう伝えたらいいんだろう?





「俺はさ、お互い好きって気持ちを持っている『心友』がいてもいいと思うし、付き合ってもスタンスは変わらないと思うんだ」


「変わらない?」


「俺は真琴と手を繋いだり腕組んだり、キスしたりエッチしたい。それは彼氏と彼女じゃないと出来ない事だけど」