『前からいるよ』





『あの子の気持ち知ってるから言わないな』





全部、全部私の事だったんだ・・・





「だけど、今まで春香から聞いてきただけのお前と実際のお前ってやっぱどっか違ってて。


自分の気持ちに嘘が付けなくなってきて。


彼女がいるっていったのに、お前に振り向いて欲しいって何か、だんだん自分の気持ちが分からなくなってた時に光から


『自分が好きじゃないのに付き合うって失礼だ』って言われた。あと『自分の気持ちを自分が誤魔化して嘘ついてどうすんだ』って」



潤の話と以前聞いたノノちゃんの話が私の頭の中で繋がったんだ。



「だから別れた。自分は正直になったけど、今度はお前の気持ちが全然俺に向いてないって分かってたし


玉砕覚悟で気持ちを伝えようかと思ったけど、今の関係がなくなること考えたら、このまま何も言わないでいたほうがいいって考えて。


だけどイブの時お前の過去聞いて、プレゼント貰って何とか力になれないかって考えたから」



やっぱりこのまま気持ちを隠し通そうって決めたと潤は言った。