表情は嬉しそうに変化していて、私の膝は力を失ってその場にへたり込んだ。





あんた、その顔反則でしょうが!



今、心配で泣きそうだったのに!





潤は机から降りてくると私の傍まで来て、膝をついて「びっくりした?」といたずらが成功したような顔で笑いかけてきて。



「し・・・」


「し?」


「心臓が止まるかと思ったんだから!」



そう言うと、目の前にあった肩をドンドンと叩いて嬉しくて零れた涙を見られないように俯いた。





これで同じ大学に通えるんだ!



一緒のクラスで学ぶことはできなくても、潤と同じ大学で同じ空気を吸って


時々キャンパス内で顔を見ることもできるんだと思ったんだ。



「真琴は?もう結果分かった?」


「うん。合格通知が来たって連絡があって」



原っちに報告しに来たと言うセリフは潤によかったなと抱きしめられて続けることができなかった。



私は、潤の行動に頭が着いていけなくて。



だけど潤の胸に顔を埋めているとなぜだかすごく落ち着いてきて



何度も「よかったな」と言われ、何度も頷いていたんだ。