「真琴先輩、私すごく先輩に憧れてたんです。これからも頑張って下さいね」



そう言ってくれる後輩にあんたも頑張んなさいよ!と涙声で答えて、春香と部室を後にした。





「真琴はこれからどうするの?」


「家に帰って合否の郵送が来るのを待つぐらいかな?」


「あ〜今日か明日ぐらいに分かるんだっけ?まだ届いてないの?」


「あっ、お母さんに聞いてみようかな」



私は携帯を取り出すと家に電話をかける。



呼び出し音が5回鳴ったところで受話器の上がる音が聞こえ、『もしもし』と母の声が聞こえた。



「お母さん?私」


『真琴?卒業おめでとう。もう終わったの?』


「ありがとう。終わったとこ。あっ、ねぇ大学から郵送されてきてない?」


『あ〜実はね、さっきから何回もポストを覗きに行ってるんだけどまだみたいでね』



母も私と同じぐらいドキドキして待ちかまえているんだろうな。



『届いたら連絡しようか?』と聞かれ母にお願いできるかな?と甘えてみた。



『じゃあ届いたら、とりあえず電話するわ』