「趣味?」



「うん、う〜ん何て言えばいいんだろう?」



空き缶をゴミ箱に入れて腕組みした春香は少しだけ考えるポーズを取っていたけど



「たぶん、そのうち分かるんじゃない?」



そう言って、考えるポーズをあっさりやめた。



ってか最初から考える気なかったでしょ!



春香とはこうして時々いろんな話をする。


春香もどっちかといえば似たような性格で話してても全然疲れないし一緒に居ると楽しい。



だけど・・・



春香と2人で恋バナってのは1度もしたことがなくて。


お互いタブーだと思ってるんだと考えた。



私も苦手なんだけど、思い切って聞いてみようと試みたんだけど・・・


どうやら春香にもタブーのように感じてしまって。



人の嫌がる事はあんまりしたくなかった私はどうしてダメなのか聞けずに、もう丸2年一緒に居たりする。


なので、春香は『親友』であるけど『心友』ではない。



いつか話ができるといいのにな。



そう思いながら、クラブの後輩達の話に話題を変えた。