私は気持ちを落ち着かせて、言うか言わないかを真剣に考えて





｢あのね｣



ちゃんと過去の私を知ってもらって、それでも親友でいて欲しいと願ったから



潤に話した事と同じ事を話した。



中学校時代の事、トラウマ、そして希望大学への進学理由。



２人とも思っていた以上に深刻な内容だったみたいで黙って聞いてくれていたけど


春香は泣きそうな顔になっていて。



｢だから言えなかったの。今までごめんね｣



そう言って頭を下げた私を思いっきり抱きしめてくれた。



辛かったね、頑張ったねって。



春香の涙につられるように涙を零した私を、ノノちゃんはただ静かに見守ってくれていて。



２人といるとすごく安心できるんだと思った。



潤も安心できるんだけど、なぜだか２人の雰囲気と潤とは少し違って。



でも、何で潤と２人の雰囲気が違うのかは私には分からなくて。





｢何かスッキリしたかも。こんなこと誰にも言えなくてずっと抱えてて、だけどしんどくて｣


｢だから他の子みたいに彼氏作る！っていう感じじゃなかったんだな｣