センター試験も無事に終わり、手ごたえはあったんだ。



私の場合は全教科受ける必要がなかったから、まだ気持ち的に余裕があって臨んだんだけど


国立志望の真美子は最後の登校日に「ダメだ〜」と叫んで机に突っ伏していた。



「まぁ、センターだけじゃなくて入試でいい点取れば大丈夫なんだからさ」



菜々美が横で慰めているけど、私は絶対に言えない事で。



だって、センターの結果次第では、志望大学を受験できない場合だってあるわけで。



でも、これは真美子が1人で頑張らないといけないことだから私は横で黙っているしかなかった。



真美子も、終わったものは仕方がないと半ばやけっぱちのように言っていたけど


切り替えないといけないこともちゃんと分かっているようで。



菜々美に「ありがとね」とお礼を言っているのを見て、少し安心した。



チャイムが鳴って原っちが明日から自由登校になるからしっかり自分のリズムで悔いのないようにしなさいと言う言葉でHRが締めくくられ



私達の高校生活最後の授業が終了した。