すごく潤の隣が居心地良くて、知らないうちにニコニコ笑っていた。



潤はそんな私を見てイルミネーションが好きなんだなぁってちょっと呆れたように言ってたり。







「ありゃ」



公園の入口は住宅路から洩れる光でぼんやりと明るいのにさ。



中は特にクリスマスのイベントらしきものもなく、イルミネーションの煌びやかさが嘘のように



街灯の明かりだけであちこちから聞こえる小声の話声のみ。



あちこちのベンチに座ってイチャイチャしているカップルを黙って見られるほど私は大人じゃなくて。



「何か場違いだな?」


「うん。場違いだよ」


「帰るか」


「賛成」



私達は駅へ向かうために回れ右をしたんだ。





今度は人の流れに逆らうように道の端っこを歩きながら駅へ向かって歩いていた時、潤は突然何か思い出したように



「あっ、そうだ」


「何?」


「俺、彼女と別れた」



「・・・あ〜」



私、体育祭で立ち聞きしてたから知ってたけど、潤から直接聞いてなかった!