結局、高校生の外食できる範囲と言えばファーストフードかファミレスぐらいのもので。



イブだから家族連れも多かったけど、運が良かったのか駅から少し離れたファミレスに腰を落ち着けたのが19時半。



ハンバーグセットを頼んだ私と、ステーキセットを頼んだ潤はセットのドリンクバーへ足を運び


席に着いて学校の話をしていると「おまたせしました」と料理が運ばれてきた。



さっきの事には全く触れないでくれた潤の気遣いに感謝しながら



「「いただきます」」



2人で手を合わせて、少しだけ遅くなった食事にありついた。



あ〜美味しいよ!!



ある程度お腹が満たされたところで



「ところでさ、何で真琴はT大にこだわるの?」



潤の問いかけに、口の中にあったハンバーグを飲み込むと、アイスティーで口の中を綺麗にした。



「専攻したい科目があってね。その大学にいる教授の本を読んで講義を受けてみたいって思ったの」


「それって何の科目?」



「・・・言って笑わない?」


「笑わない」