今日は祝日なのに予備校初日で、さすがに入試直前とあって夏期講習とは違い、周りはピリピリした雰囲気だった。



昨日は帰ってから両親に2校受験したいと言うとあっさりとOKしてくれて。


今日は少し早めに予備校へ来て、クラスを変えずに受講する事を伝えた。



予備校にしてもランクを下げられるより、今のままで箸にも棒にも引っかかってくれた方が合格率が上がるわけで。


「頑張りましょうね」と声を掛けられ、特に問題もなかったのだ。



進路指導に行ってたから、教室へ向かうのが少し遅くなり、入るとすでにほぼ満席状態で


開いている扉側の前から2列目の真ん中あたりに腰掛ける。


潤とノノちゃんはちょうど教室の窓側の後ろ寄りにいて、周りはやっぱり女の子達に固められていた。



受験生でも休憩時間は必要なわけで、他校の子が積極的に話しかけていて、潤もノノちゃんも慣れているのか笑っていて。



でも、昨日の不整脈の原因が・・・おそらく潤だと気が付いた私は


まともに顔を見る事ができなくて、席に着くと鞄からテキストを取り出した。