ザックリと切り込まれた私は、言葉に詰まって何も言えず。
「ちょっとは頼れよ?皆お前の事、親友だって思ってんだからさ」
「え?」
皆、ホントに思ってくれてるの?
「真琴は皆の事に首突っ込んで、しなくてもいい心配して悩んで。
だけど、分かってんだぜ?俺らだって。
だから自分が辛いとかしんどいとか誰かに聞いてもらいたいって思ったら、話した方が嬉しいと思うけどな」
「・・・っ」
潤の言葉が私の心の柔らかいところにグッサリと刺さって
そこからジワジワと暖かいものが流れてくるみたいで。
思わず浮かんだ涙を零さないように唇を噛んで俯いていると
大きな暖かい手が私の頭を優しく撫でてくれていて。
それが、私の心をゆっくりと溶かしていくような感じに思えた。
「・・・あっありが・・・と」
俯いたまま小さな声で呟いたんだけど
「どういたしまして」
潤はそれ以上何も云わず、頭を撫で続けてくれていた。