弥生が無事に指定校推薦をパスして、学校で一番乗りの進学を決めた。


10月の一般推薦で、私も志望大学を受けたんだけど


・・・撃沈・・・チュドーン



菜々美は短大に一般推薦で合格し、真美子は国立1本狙いだから一般推薦は関係なくて。


潤とノノちゃんは滑り止めで受けた大学に合格したものの、本命の大学へ向けて受験生オーラ全開。



それぞれが自分の未来へ向かって進む準備を始めていた頃。



「え〜無理無理!絶対無理!」



私は職員室で絶叫していた。



「まぁ、推薦ダメだったし気持ちは分かるんだけどな佐藤。


最後に想い出を作る事だって先生は大切だと思うぞ。なっ橋本!」



担任教師の原っちに諭されるも私はブンブンと首を勢いよく横に振る。



一応これでも、受験ダメだったの落ち込んでるっつーの!



「まぁクラス全員の推薦だから」と最後通告のように告げられ、ヒラヒラと手を振る担任を睨みつけた後、ガックリ肩を落として職員室を後にした。



「真琴、私も手伝うから」



教室に戻ったら弥生が優しく声を掛けてくれたものの・・・