公園に来てから1時間ほど立っていた。


宮本さんと15分って言いながらそれ以上話してたから、ノノちゃんに誘ってもらわなくても予備校は十分遅刻していたわけで。



「もしかしてノノちゃん、サボろうって言ったのって・・・」



ノノちゃんと私が遅刻して教室に入ったら、潤ならきっとおかしいと思ったかもしれない。


もしかしたら中庭の事だって耳に入れる可能性だってある。


そしたら、潤は今日の遅刻の事と関係があると分かるはず。



・・・ノノちゃん、そこまで考えて私にサボろうって誘ったの?



「俺は真琴と話したかっただけ。真琴の思い過ごしだよ。俺は腹痛で休んだって潤に言っておくから、真琴も理由考えとけよ」


「うん、分かった」




やっぱりそうなんだ。


ノノちゃんの考え方って、何となく私と似てるのかな?


でも、ノノちゃんはすごく私の気持ちを安心させてくれて、気遣ってくれる。



春香がノノちゃんを好きになった理由がすごく分かるような気がして



「私、ノノちゃんの見方変わったかも」


「へぇ〜そっか。ありがとな」



お互い顔を見合わせて微笑んだ。