19の夏~私の愛した殺人鬼~

「2人は東京に住んでいた」


 眉間にシワをよせっぱなしの新田へ、幸也がそう言った。


「東京は人口が多いだけで狭い。どこかで知り合っていてもおかしくはないだろう」


「確かにそうだが、決定的なモンがなにもない」


 そう言い、タバコの煙を吐き出した。


 部屋の中に紫色の煙が立ちこめた、その時。


 ピンポンと機械音が鳴った。


「なんだ?」


 と首を傾げる新田に対し、幸也が「パソコンのメールだ」と言う。