柔らかい、水の音が聞こえてくる。


 ちゃぽん……ちゃぽん……。


 心地いいリズム。


 ちゃぽん……ちゃぽん……。


 遠くで聞こえていた水音が自分の耳元で聞こえた瞬間、藤堂はビクッと跳ね上がった。