19の夏~私の愛した殺人鬼~

これだけで探し出せ、と言われても無理難題。

 けれど、依頼が来たからには動かないわけにはいかなかった。

 専門学校なんて、小学校から高校までとは違って、一般人が出入りしていてもたいてい気付かれる事はない。

 なので、専門学生と同年代の幸也が潜入するところまでは何の問題もなかった。

 しかし……、案の定生徒を探す事が出来ず、捜査は失敗。

 幸也は紙をクルクルと丸めて、視線を宙に泳がせた。


「幽霊に、悪魔か……」


 幸也は、ネット上のある人物を思い出していた――。