19の夏~私の愛した殺人鬼~

☆☆☆

 父親に捜査の手伝いを頼まれた幸也は、気分がすぐれないまま自宅へと戻っていた。

 2階の部屋は西日が当たり、午後からの方が室温が高くなる。


 そんな中、幸也は机の上の紙に視線を落とし、大きなため息をついた。

 小学校を入学した時から使っている、古ぼけた勉強机には六法全書など難しそうな本がズラリと並べられ、

その横には半透明のブルーのファイルが見えた。


 ファイルの表紙には赤文字で《捜査書》と無造作に書かれていて、ルーズリーフが何枚も挟まっている。