そして、運命の時間。


 時計の針は冬我が会社から帰ってくる6時を差していた。


 残業などほとんどない会社だから、毎日この時間にきっかり帰ってきてくれる。
今日も、そうだと思っていた。


 いつもと同じ日常。


 いつもと同じ笑顔。


 そう、すべてがいつもと同じ……ハズだった。