19の夏~私の愛した殺人鬼~


 足元は悪いが、歩けないほどではない。


 最初は車も通ることが出来たらしいこの道は、所所にその名残のガードレールが目に入った。


 もっとも、アスファルトが敷かれていないのだから、ガードレールと言っても木を組み合わせたものだが。


「そういえば、冬我さん」


「なんだ?」


「ネコさんから聞いたんですけど……あの.……」


 自分で声をかけておきながら、口ごもる沙耶香。