19の夏~私の愛した殺人鬼~


 助手席でタバコをふかしている新田へ、

「どうして急に専門学校なんかに?」

 と、藤堂が聞いた。


 さっきまでの空腹感はどこへやら、今は爽香に会えることで胸も腹も一杯らしい。


「オルフェウスだよ」


「オルフェウス?」


「あぁ。

オルフェウスは飯田昌代が殺されるのとほぼ同時に、B・P専門学校への侵入捜査をサークルメンバーに送りつけていた」


「えぇ。

だからオルフェウスに近づくためにサークルに登録しましたよね」


 キョトンとして言う藤堂に、新田は一つ頭をコヅイてやった。