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 幸也と沙耶香のやり取りに耳を傾けていたネコが、ゆっくりと口を開いた。


「お取り込み中悪いけど、『幽霊の携帯電話』についての話をしてもいいか?」


 自分たちが、事件が起きる前からの知り合いだったと言う事に驚きを隠せないままの幸也が、ネコに視線を移した。


「あぁ。悪い」


 返事をしながらも、心は半分上の空。